icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina36巻13号

1999年12月発行

文献概要

今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防 循環器疾患の予防方法

心房細動へのワルファリンの予防的投与

著者: 南雲美也子1 三田村秀雄2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部呼吸循環器内科 2慶応義塾大学医学部心臓病先進治療学講座

ページ範囲:P.1979 - P.1981

文献購入ページに移動
●非弁膜症性心房細動からの脳塞栓症発症頻度は,加齢により増加し,また心房細動非合併例に比べ約5倍多くなる.心房細動を合併する脳梗塞では急性期の死亡率や再発率が高いことも知られている.
●危険因子を有する症例,および75歳以上の非弁膜症性心房細動例はワルファリン療法の適応とされ,至適投与量は国際標準比(INR)で2.0〜3.0を目標に調節することが推奨されている.
●心房細動の除細動前後に1はそれぞれ3〜4週間の抗凝固療法を行うことが勧められている.しかし,経食道心エコー検査で左心耳内血栓がなければ,最小限の抗凝固療法で除細動できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?