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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻13号

1999年12月発行

文献概要

今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防 循環器疾患の予防方法

植え込み型除細動器による不整脈死の予防

著者: 武市耕1 笠貫宏1

所属機関: 1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器内科

ページ範囲:P.1994 - P.1997

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●ICDのprimaryendpointは突然死予防ではなく,全死亡の予防すなわち生命予後の改善にある.
●ICDは血行動態の破綻をきたすVT/VFの既往例に対し,強力な突然死予防効果を有し,生命予後改善効果もICDが薬物療法よりも優れている.
●VT/VFの既往がない場合でも,心機能低下を有する冠動脈疾患の非持続性VTで,EPSにより持続性VTが誘発された症例では,突然死の予防効果,生命予後改善効果のいずれにおいてもICDが薬物療法よりも優れている.
●致死的不整脈を有する低心機能例に対しては,ICD単独の治療には限界があり,今後アミオダロンやβブロッカーなどとの併用を検討していく必要があろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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