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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻13号

1999年12月発行

文献概要

今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防 代謝・内分泌疾患の予防方法

糖尿病の合併症予防

著者: 加藤弘巳1

所属機関: 1済生会高岡病院

ページ範囲:P.2005 - P.2008

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●厳格な血糖コントロールは細小血管障害を予防する.
●HbA1c7.0%未満であれば合併症予防効果が期待できる.
●高血圧は重要な合併症促進因子であり,積極的に治療する.治療目標:130/85mmHg未満,腎症合併時120/80mmHg
●糖尿病網膜症:単純網膜症では血糖コントロールにより,可逆的改善を期待できる.定期的観察を行い,光凝固療法の適応と時期を逸さない.コントロール不良例では急速な血糖改善により一時的悪化がみられることがある.
●糖尿病性腎症:腎症第3期Aまでは可逆的改善が期待できる.血糖とともに血圧コントロールを重視する.
●神経障害:早期であれば,血糖コントロールにより改善しうる.足病変を起こさぬように注意する.
●動脈硬化性病変:糖尿病は,脳血管障害や心筋梗塞の大きなリスクファクターである.血糖コントロール以外の要因,特に高血圧に注意する.高脂血症,肥満,喫煙など,ほかのリスクに注意する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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