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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻13号

1999年12月発行

文献概要

今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防 代謝・内分泌疾患の予防方法

骨粗鬆症の悪化予防と骨折予防

著者: 井上大輔1

所属機関: 1徳島大学医学部第1内科

ページ範囲:P.2009 - P.2011

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●現在,骨粗鬆症治療薬のうち骨折予防効果が確実に証明されているのは,ビスフォスフォネート(BP)と閉経後骨粗霧症に対するエストロゲンであり,ビタミンd がそれに次ぐ.
●BPは強力な骨吸収抑制薬で,高代謝回転型骨粗鬆症やステロイド骨粗霧症が特に良い適応となる.
●エストロゲンは,骨に対する保護作用のほかに,脂質代謝改善作用や動脈硬化性疾患の予防効果などの望ましい骨外作用がある一方,乳癌などの発生率を増加させる.
●活性型ビタミンDは高齢者に多い低代謝回転型骨粗霧症や,カルシウム吸収低下例,二次性副甲状腺機能亢進症の傾向を有する例などに良い適応となる.
●カルシトニンは骨吸収抑制薬であるが,むしろ鎮痛効果を期待して用いられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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