icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina36巻13号

1999年12月発行

文献概要

今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防 腎疾患の予防方法

保存期腎不全の進展予防

著者: 中井滋1 新里高弘1 前田憲志1

所属機関: 1名古屋大学大幸医療センター内科

ページ範囲:P.2013 - P.2015

文献購入ページに移動
●高血圧は保存期腎不全患者の重要な腎不全進展因子である.腎機能保護のためには,血圧を40歳未満では125/75mmHg未満,40歳以上60歳未満では135/80mmHg未満,そして60歳以上では140/85mmHg未満に維持することが望ましい.
●多くの報告が,アンギオテンシン変換酵素阻害薬には腎保護作用があることを示している.
●カルシウム拮抗薬の腎保護作用についての評価は一定していないが,血圧を十分に低く維持すれば,一部のカルシウム拮抗薬には腎保護作用が示唆されている.保存期腎不全の進行にきわめて重大な影響力をもつ血圧の管理を中心に概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?