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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻13号

1999年12月発行

今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防

脳神経系疾患の予防方法

TIAの再発と脳梗塞の予防

著者: 横田千晶1 峰松一夫2

所属機関: 1国立循環器病センター研究所病因部脳血管障害研究室 2国立循環器病センター研究所内科脳血管部門

ページ範囲:P.2016 - P.2018

文献概要

●TIAの再発率は発症後1年以内が高い.したがって再発予防のための治療は,発症後早期より開始すべきである.
●アスピリンを中心とした抗血小板薬療法は,TIAや脳梗塞の再発に対して有効である.
●チクロピジンは,アスピリンに比してTIAや脳梗塞の再発率を有意に低下させるが,投与開始後早期は,重篤な副作用(無顆粒球症,肝障害,血栓性血小板減少性紫斑病)を生じることがあるため,注意する必要がある.
●明らかな塞栓源心疾患を合併するTIAに対しては,原則として経口抗凝血薬療法(ワーファリン®内服)を実施すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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