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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻2号

1999年02月発行

文献概要

今月の主題 肝疾患診療 1999 肝疾患診断のfirst step

肝疾患のemergency

著者: 橋本直明1 松浦広1 池田有成2

所属機関: 1東京逓信病院消化器科 2東京厚生年金病院内科

ページ範囲:P.232 - P.235

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●見当識障害があり,計算能力低下や羽ばたき振戦を確認できれば肝性脳症である.門脈圧亢進症の側副血行路に起因する肝性脳症は門脈大循環(猪瀬型)脳症と呼ばれ,治療はアンモニア対策,特殊アミノ酸輸液とともに,誘因(感染,脱水,消化管出血など)の除去が肝要である.
●吐血の原因は,食道静脈瘤破裂とうっ血性胃症/潰瘍がほぼ半々である.
●特発性細菌性腹膜炎(SBP)は,有腹水の患者の約10%に発生する.
●肝腎症候群は腎血流量の低下が誘因となるため,prerenal azotemiaとならぬよう留意する.非ステロイド消炎薬(NSAIDs)の投与は腎血流量を低下させる.
●肝細胞癌結節は,しばしば破裂して腹腔内出血を起こす.
●肝生検の合併症には,腹腔内出血,肝内血腫,hemabiliaなどがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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