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今月の主題 肝疾患診療 1999 様々な状況で肝疾患をどうみるか
大量飲酒者に肝機能障害をみたら
著者: 小針伸一1 箱崎幸也1
所属機関: 1自衛隊中央病院内科
ページ範囲:P.256 - P.258
文献購入ページに移動●詳細な飲酒歴聴取が不可欠であり,異常飲酒行動の有無やKAST(久里浜式スクリーニングテスト)を用いた飲酒量の把握は,アルコール依存症の早期診断に有用である.
●飲酒マーカーとしては,GOT/GPT,γ-GTP値だけでなく,MCV,IgA,尿酸値なども有用で,禁酒後の各種マーカーの下降推移も重要な診断基準になる.
●GOT/GPT持続異常を伴うアルコール性肝硬変や依存症が疑われる患者に対しては,アルコール専門機関や専門医(精神科)を紹介しなければならない.
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