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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻2号

1999年02月発行

文献概要

今月の主題 肝疾患診療 1999 様々な状況で肝疾患をどうみるか

妊婦に肝機能異常をみたら

著者: 渋谷明隆1 中沢貴秀1 里道哲彦1

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.259 - P.261

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●正常妊娠に伴う変化を異常と誤らないよう注意する.正常妊娠ではALT,ASTなどトランスアミナーゼは変化がないが,ALPは胎盤由来で増加し,妊娠末期には正常の2倍にまで上昇する.
●HELLP症候群とは,溶血性貧血(hemolytic anemia)・肝機能障害(elevated liver enzymes)・血小板数減少(low platelet)の頭文字に由来する.妊娠中毒症の約20%に合併し,心窩部・右季肋部痛を呈する.高血圧や蛋白尿など妊娠中毒に特徴的な症状を伴わないこともある.
●急性妊娠性脂肪肝(AFLP)は,妊娠34〜37週に全身倦怠感,悪心嘔吐,右季肋部痛,微熱などで発症し,急性肝不全に至る重篤な疾患で,早期に診断・治療しなければ致死的である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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