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今月の主題 肝疾患診療 1999 インフォームド・コンセントに必要な肝疾患の知識
IFN療法の適応と副作用をどう説明するか
著者: 高取正雄1
所属機関: 1聖テレジア病院内科
ページ範囲:P.295 - P.297
文献購入ページに移動●IFN(インターフェロン)治療は,宿主のB型肝炎ウイルス(HBV)排除に向けた免疫反応が旺盛な肝炎期が適している.ALTがおよそ100IU/l以上で,HBV-DNA量が100Meq/ml未満(プローブ法)の時期が適当である.
●IFN治療の第一目標はHCV(RNAの持続陰性化,すなわちHCV感染からの離脱であるが,この目標が達成されなくてもALTの持続低下ないし正常化が得られれば肝炎は沈静化し,肝硬変化も抑制され,ひいては発癌のリスクも減少させることで生命予後の改善が期待される.
●IFN治療の第一目標はHCV(RNAの持続陰性化,すなわちHCV感染からの離脱であるが,この目標が達成されなくてもALTの持続低下ないし正常化が得られれば肝炎は沈静化し,肝硬変化も抑制され,ひいては発癌のリスクも減少させることで生命予後の改善が期待される.
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