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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻2号

1999年02月発行

文献概要

今月の主題 肝疾患診療 1999 インフォームド・コンセントに必要な肝疾患の知識

肝炎ウイルス感染の身近な問題

著者: 岩渕省吾1

所属機関: 1佐々木研究所附属杏雲堂平塚病院消化器科

ページ範囲:P.301 - P.303

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●HCV(C型肝炎ウイルス)抗体陽性でも,肝機能正常者にはHCV感染のない例が存在し,鑑別にはコア抗体価,HCV-RNA(アンプリコア定性)が有用である.
●HCVの夫婦間感染は10%以下,母児間感染による子供の長期キャリア化率は数%以下と考えられる.
●HBV(B型肝炎ウイルス)の一過性感染の多くが性行為感染(STD)による.
●HBキャリア(B型慢性肝炎)では,e抗体陽性化後もトランスアミナーゼの動揺する例があり,これらはHBV precore領域の変異株の増殖による.
●変異株の感染は重症化,劇症化と関連し,感染危険群へのワクチン接種は重要である.
●HGV(G型肝炎ウイルス)はHCVとの混合感染,TTVは健常者でも高率に検出され,両者ともに肝炎との関連は明確でない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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