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文献概要
今月の主題 肝疾患診療 1999 肝疾患治療のclinical controversy
劇症肝炎のG-I療法や特殊組成アミノ酸輸液は今でも行う意義があるのか
著者: 与芝真1
所属機関: 1昭和大学藤が丘病院消化器内科
ページ範囲:P.305 - P.307
文献購入ページに移動●グルカゴン(G)とインスリン(I)はともに内因性の肝再生促成因子であるが,血中濃度が高値となり,レセプターのdown regulationが起こりうる急性肝不全下で小量投与して有効か否か疑問である.少なくとも欧米では有効性は認められていない.
●特殊組成アミノ酸は,ウレアサイクル機能に大きな障害のない場合に限って昏睡覚醒に有効である.その機能の障害が強い劇症肝炎急性期には,原則的に禁忌とすべきである
●特殊組成アミノ酸は,ウレアサイクル機能に大きな障害のない場合に限って昏睡覚醒に有効である.その機能の障害が強い劇症肝炎急性期には,原則的に禁忌とすべきである
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