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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻2号

1999年02月発行

文献概要

図解・病態のメカニズム 胆道疾患・4

コレステロール胆石症の成因と発生機序

著者: 安部井誠人1 田中直見1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系消化器内科

ページ範囲:P.353 - P.355

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 近年,食生活の欧米化と高齢化の進展に伴い,わが国のコレステロール(以下,Ch)胆石症は増加し,成人人口の約10%に達するといわれる.医療経済上の観点からも,本疾患の成因の解明と予防が問題となっている.本稿では,Ch胆石症の成因と発生機序を概説する.
 Ch胆石の生成は多段階的,多因子的であり,大別して①Ch過飽和胆汁の生成(脂質凝集体のCh溶解度を超えて胆汁に存在する),②Ch結晶析出動態の亢進(過飽和状態から結晶が析出する速度が速い),③胆嚢クリアランスの低下(脂質凝集体やCh結晶が胆嚢内に停滞する)の3条件が関与する1〜3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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