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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻3号

1999年03月発行

文献概要

今月の主題 高脂血症と動脈硬化 高脂血症の診断と新たな検査法

LDLの易酸化性

著者: 蘆立恵子12 川村光信2

所属機関: 1九段坂病院健康医学センター 2東京逓信病院内分泌代謝内科

ページ範囲:P.427 - P.429

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●分離・精製したLDLにおいて,各方法で感知できる酸化指標物質のbaseline値を測定するだけでなく,酸化惹起物質を加え,経時的にlipid peroxides,チオバルビツール酸反応物質や共役ジエン(CD)を測定し,これらの物質が形成される量の多寡や時間的な長短などを比較して,LDL易酸化性の指標としている.
●CDは,特に各種の抗酸化物質の動脈硬化抑制効果を検討するための実験で汎用されている.
●CD測定で得られるlag timeはLDLの易酸化性の指標として用いられているが,本当に抗動脈硬化作用の指標となりうるか否かはまだ明らかではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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