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文献概要
今月の主題 検査異常から考える血液疾患 血液疾患・病態へのアプローチ 赤血球の異常
大球性貧血
著者: 小松則夫1
所属機関: 1自治医科大学血液学教室
ページ範囲:P.610 - P.612
文献購入ページに移動●骨髄では正染性巨赤芽球の同定が巨赤芽球性貧血の診断にしばしば有用で,成熟した豊かな胞体,繊細な核網を有する核が特徴的である(核・細胞質成熟解離).
●ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血は,壁細胞が多く分布する胃体部を切除すると,5〜6年後に発症する.神経症状のみが前面に出てくることがあるので注意を要する.
●ビタミンB12欠乏性による神経障害に葉酸を投与すると,かえって神経症状が悪化することがあるので禁忌である.
●ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血は,壁細胞が多く分布する胃体部を切除すると,5〜6年後に発症する.神経症状のみが前面に出てくることがあるので注意を要する.
●ビタミンB12欠乏性による神経障害に葉酸を投与すると,かえって神経症状が悪化することがあるので禁忌である.
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