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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻5号

1999年05月発行

文献概要

今月の主題 高齢者医療—現状と展望 高齢者によくみられる疾患

肺炎

著者: 板橋繁1 佐々木英忠2

所属機関: 1塩竃市立病院呼吸器科 2東北大学大学院医学系研究科内科病態学/呼吸器病態学分野

ページ範囲:P.783 - P.785

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●高齢者の肺炎は慢性呼吸器疾患を基礎疾患として有していることが多く,その形態的・機能的な局所の変化に全身的な免疫系の機能低下が加わり,重症化しやすい.
●高齢者では,肺炎特有の症状が顕著に現れないことがある.特に院内肺炎では,浮腫,消化器症状,不整脈,傾眠傾向といった呼吸器以外の症状が前面に出てしまうケースがある.
●市中肺炎ではグラム陽性球菌を,院内肺炎や既に抗生剤が投与されている例ではグラム陰性桿菌を狙ってempiric therapy(経験的投与)を行う.誤嚥性肺炎では嫌気性菌も念頭に置いて行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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