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今月の主題 慢性呼吸不全に必要な基礎知識 診断の組み立て—どのように診断するか,そのプロセス
病歴と症状のポイント
著者: 石橋正義1
所属機関: 1福岡大学医学部呼吸器科
ページ範囲:P.912 - P.914
文献購入ページに移動●発症の経過からみると,慢性呼吸不全の主な原因疾患であるCOPD,特発性あるいは膠原病による間質性肺炎,心疾患でも僧帽弁狭窄症,稀ではあるが原発性肺高血圧症などでは,10年来持続しているような慢性の呼吸困難がみられる.
●呼吸仕事量の増加をきたす疾患では,頸部の補助呼吸筋である胸鎖乳突筋の活動性,斜角筋の活動性,鎖骨上窩の陥凹,肩呼吸などの努力呼吸の徴候がみられる.
●急性増悪の症状は悪化原因となった病態を反映しており,慢性呼吸不全の症状ではないが,診断の手がかりとして重要である.
●呼吸仕事量の増加をきたす疾患では,頸部の補助呼吸筋である胸鎖乳突筋の活動性,斜角筋の活動性,鎖骨上窩の陥凹,肩呼吸などの努力呼吸の徴候がみられる.
●急性増悪の症状は悪化原因となった病態を反映しており,慢性呼吸不全の症状ではないが,診断の手がかりとして重要である.
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