icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina36巻7号

1999年07月発行

文献概要

今月の主題 不整脈患者のマネジメント 病歴から検査まで

病歴にもとづく失神の鑑別診断

著者: 小林洋一1 小原千明1

所属機関: 1昭和大学医学部第3内科

ページ範囲:P.1079 - P.1081

文献購入ページに移動
●NMS(神経調節性失神)は起立時あるいは座位でのみ生じると考えてよい.心臓性失神は体位に関係なく生じる.
●冠攣縮性狭心症,Brugada症候群を含め特発性心室細動は夜間から早朝に,先天性QT延長症候群のtorsade de pointesは起床時や日中,運動時に,排尿・排便失神は夜間に起こりやすい.
●NMSは前駆症状として,熱感,口渇,空気不足感,消化器症状,欠伸,視野のかすみ,動悸,めまいが生じ失神に至る.
●心臓性失神は,動悸,胸痛などの前駆症状のある場合もあるが,短時間で失神に至る.しかし,NMSの心抑制型失神や状況失神の場合には前駆症状が乏しい.高齢者の場合にも前駆症状が乏しい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?