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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻9号

1999年09月発行

今月の主題 下痢と便秘

下痢の診断的アプローチ

自然寛解性の下痢と特異的治療を要する下痢の見分けかた

著者: 竹島史直1 牧山和也1

所属機関: 1長崎大学医学部附属病院光学医療診療部

ページ範囲:P.1443 - P.1445

文献概要

●自然寛解性の下痢と特異的治療を要する下痢を区別するには,まず後者を診断する必要がある.そのポイントは,①詳細な問診(症状の発症時と経過),食餌内容,海外渡航歴,抗生物質などの薬剤の使用,放射線照射歴,ペットとの接触,高齢者の基礎疾患,発生の集団性,②下痢便の肉眼的観察,③大腸前処置なしで直腸からS状結腸内視鏡検査,挿入可能な限り口側までの観察と生検,である.
●迅速な診断と治療を要する下痢には,①高齢者,小児の下痢,②細菌性腸炎,③Cronkhite-Canada症候群,④潰瘍性大腸炎などが挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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