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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻9号

1999年09月発行

文献概要

今月の主題 下痢と便秘 下痢の一般的治療

下痢のクリティカルケア

著者: 六倉俊哉1

所属機関: 1茅ヶ崎徳洲会総合病院消化器科

ページ範囲:P.1453 - P.1455

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●下痢の多くは原因が除去されれば自然に治癒するが,特別な治療を必要とする重症例を見逃さないことが重要である.
●感染性腸炎の軽症例には抗菌剤は必要としないが,激しい下痢で腹痛,発熱を伴い,全身状態のよくないもの,高齢者や基礎疾患を有するものには抗菌剤を投与する.
●アメーバ赤痢やHIV感染症に伴っての下痢も散見されるため注意が必要である.
●炎症性腸疾患は重症度に応じて適切に治療していく必要がある.
●高齢者の血便では虚血性腸炎,出血性直腸潰瘍,大腸憩室出血,大腸癌を疑って精査を行う.
●肝硬変症の患者の下痢は腹膜炎,菌血症を伴っていることがあるため要注意である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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