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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻9号

1999年09月発行

文献概要

今月の主題 下痢と便秘 下痢の特殊病態—病態,診断から治療まで

抗生物質関連性腸炎

著者: 岩男泰12 渡辺守4 日比紀文34

所属機関: 1慶應義塾大学内視鏡センター 2慶應義塾大学医学部消化器内科 3慶應塾義大学医学部内科 4慶應がんセンター

ページ範囲:P.1460 - P.1462

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●抗生物質の投与に関連して菌交代現象として生じる腸炎であり,偽膜性大腸炎,出血性大腸炎,MRSA腸炎がある.
●偽膜性大腸炎は,大腸内視鏡検査で特徴的な偽膜形成がみられれば確定診断がつく.
●出血性大腸炎は虚血性腸炎との鑑別が必要であるが,主として横行結腸から上行結腸の深部結腸に好発する.
●MRSA腸炎は小腸が主病変であり,麻痺性イレウスを呈する.
●一過性下痢および出血性大腸炎は,起因抗生物質の投与を中止すれば,対症療法のみで軽快することが多い.
●偽膜性大腸炎,MRSA腸炎では基礎疾患をもつ患者が多く,全身管理が重要であり,塩酸バンコマイシンを経口投与する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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