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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻9号

1999年09月発行

今月の主題 下痢と便秘

下痢の特殊病態—病態,診断から治療まで

免疫不全症例における下痢

著者: 林繁和1

所属機関: 1名古屋掖済会病院消化器科

ページ範囲:P.1469 - P.1471

文献概要

●原発性免疫不全症では腸粘膜の防御機構が障害されて腸内抗原が侵入し,リンパ組織は著しい変化を示し,吸収不良や下痢を生ずる.
●続発性免疫不全症では腸リンパ管拡張症や蛋白漏出性胃腸症,リンパ系組織の悪性腫瘍や増殖症などで吸収不良や下痢を生ずる.
●免疫不全症では易感染性のため様々な感染性下痢を生じ,なかには致死的な例もあるので的確な診断と治療が要求される.
●GVHDでみられる下痢は重篤であるが,放射線照射や薬剤による非免疫学的臓器障害あるいは感染性下痢との鑑別も重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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