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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻9号

1999年09月発行

文献概要

今月の主題 下痢と便秘 便秘の特殊病態—病態,診断から治療まで

女性の便秘と妊娠中の便秘

著者: 高橋裕1

所属機関: 1東海大学医学部附属大磯病院内科

ページ範囲:P.1508 - P.1510

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●女性・妊婦の便秘の多くは,機能性便秘である.
●女性の便秘が妊娠中に多くみられるのは,①プロゲステロンがモチリン分泌を抑制することと相まって腸管蠕動を抑制すること,②食生活や生活習慣が乱れること,③腹筋が弱いこと,④増大した子宮による腸管の圧排,⑤便意の抑制(特に痔をもつ妊婦),などによる.
●治療は,規則正しい生活習慣と食事療法より始める.妊娠自体が便秘の原因であることを理解させる.
●下剤は,刺激性ではなく膨張性のものを勧めたいが,便秘⇔痔疾の悪循環を絶つために早期に症状をとる必要がある.母体・胎児に安全な薬剤を選択する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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