icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina36巻9号

1999年09月発行

文献概要

今月の主題 下痢と便秘 内科診療でよくみる下痢と便秘

過敏性腸症候群の診断と治療

著者: 佐々木大輔1 佐藤研2

所属機関: 1弘前大学保健管理センター 2弘前大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1522 - P.1523

文献購入ページに移動
●IBSは軽症例も多いが,治療の困難な重症例もあり,患者層は幅広い.
●IBSは診断基準に拠って診断する.診断は器質的疾患の除外診断から行う.除外のための検査項目は必要最小限にとどめる.IBSは大腸神経症ではないという認識が重要である.
●IBSと診断したならば,重症度を判定し,重症度に合わせた治療を行う.
●治療は生活指導と薬物治療が中心となる.薬物には消化管機能調整薬を用いるが,必要に応じて向精神薬を併用する.症状が続く場合は心理療法も併用する.
●治療の最終目標は,患者が症状を自己コントロールし,社会適応性を身につけることにおく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?