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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻9号

1999年09月発行

文献概要

カラーグラフ 病原微生物を見る・2

コレラ

著者: 相楽裕子1 蜂谷かつ子2

所属機関: 1横浜市立市民病院感染症部 2横浜市立市民病院検査部

ページ範囲:P.1555 - P.1558

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検査法
 コレラ菌の分離には,患者糞便などを選択培地,増菌培地を用いて培養し,疑わしい集落について形態,生化学的性状,0〜10%NaC1加ペプトン水での発育などにより,類似菌と鑑別する.血清型別,生物型別,コレラ毒素(cholera toxin:CT)産生性を確認したうえで,最終的にO1,O139型でCT産生の株をコレラの原因菌と判定する.コレラ菌の決定については迅速性が求められている.このため,分離同定にあたっては,疑われた時点での主治医への報告とともに,同定確定のために地方衛生研究所などの確認機関へ速やかに菌株を送付する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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