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医道そぞろ歩き—医学史の視点から・53
血液型とポリオの研究を開拓したラントシュタイナー
著者: 二宮陸雄1
所属機関: 1二宮内科
ページ範囲:P.1572 - P.1573
文献購入ページに移動ここではポリオの話をしたい.現在ポリオはワクチンによって制圧されているが,ソーク・ワクチンの有効性が確立されるまでは,例えばスウエーデンでは子供の死因の5番目で,アメリカでは年間6万近い子供が発病し,2万もの子供が麻痺を起こし,3千人が死んでいた.ソーク・ワクチンの安全性と有効性が報道された1955年4月12日には,アメリカ中の教会が鐘を鳴らした.
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