文献詳細
文献概要
今月の主題 急性冠症候群 急性冠症候群の診断
無症候性心筋虚血の診断とその意義
著者: 前川正人1 尾崎行男1
所属機関: 1愛知医科大学第3内科
ページ範囲:P.34 - P.36
文献購入ページに移動●無症候性心筋虚血(SMI)の臨床的意義は有症候性の狭心症と全く同等であり,積極的な診断,治療が必要である.
●Cohn I型の診断は容易ではないが,糖尿病患者や複数の冠危険因子を有する症例ではSMIの存在を考慮し,運動負荷心電図やホルター心電図を行うことが重要である.
●虚血性心疾患において狭心痛の有無は患者の予後を左右するものではなく,むしろ不安定狭心症や急性心筋梗塞ではSMIのほうが予後不良とする報告が多い.
●Cohn I型の診断は容易ではないが,糖尿病患者や複数の冠危険因子を有する症例ではSMIの存在を考慮し,運動負荷心電図やホルター心電図を行うことが重要である.
●虚血性心疾患において狭心痛の有無は患者の予後を左右するものではなく,むしろ不安定狭心症や急性心筋梗塞ではSMIのほうが予後不良とする報告が多い.
掲載誌情報