文献詳細
文献概要
今月の主題 急性冠症候群 急性冠症候群に対する治療とEvidence
治療後はいつ退院させるべきか
著者: 平山治雄1
所属機関: 1名古屋第二赤十字病院循環器センター
ページ範囲:P.87 - P.91
文献購入ページに移動●心筋壊死の有無により入院期間は異なる.不安定狭心症では心筋壊死はないので,責任冠動脈の血行再建後,早期に退院可能である.
●心筋梗塞では心不全,不整脈の有無により入院期間は異なる.急性期の冠動脈再灌流療法により梗塞範囲の縮小に成功すれば,2週間以内の退院が可能となり,退院後の運動制限は不要である.梗塞範囲が大きく,心不全や不整脈を合併すれば,慎重な管理が必要である.
●長期予後の冠事故の予防のため,虚血の原因となる高度狭窄には血行再建を施行してから退院させることが望ましい.
●心筋梗塞では心不全,不整脈の有無により入院期間は異なる.急性期の冠動脈再灌流療法により梗塞範囲の縮小に成功すれば,2週間以内の退院が可能となり,退院後の運動制限は不要である.梗塞範囲が大きく,心不全や不整脈を合併すれば,慎重な管理が必要である.
●長期予後の冠事故の予防のため,虚血の原因となる高度狭窄には血行再建を施行してから退院させることが望ましい.
掲載誌情報