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文献詳細

雑誌文献

medicina37巻11号

2000年10月発行

増刊号 臨床医のための最新エコー法

エコー法の実践—総合エコー法

三次元乳腺腫瘍自動診断(スクリーニング)

著者: 尾本きよか1 伊東紘一1

所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学教室

ページ範囲:P.58 - P.62

文献概要

 乳癌は従来,欧米に多いとされていたが,わが国の罹患率はここ10年間で約1.5倍と着実に増加している.早期発見のためにスクリーニング検査としての集団検診は重要であるが,視診触診法による従来の方法だけでは,小さな乳癌を見逃す危険があり,最近では超音波検査などが併用されるようになってきた.しかし,これを対象者全員に施行すると収集する画像データは膨大になり,また判読する医師の負担も大きくなることが予想される.
 そこでこの問題を解決すべくコンピュータを用いた支援診断(Computer-aided diagnosis:CAD)の研究が盛んになってきている.CADを用いた自動診断に関して,長澤ら1)の二次元(Bモード)画像を用いた報告があるが,当教室では三次元画像を利用した乳腺腫瘍の抽出と良悪性判別の研究2〜4)を行っている.これは,超音波三次元画像を用いて乳癌を自動的に診断するシステム(automated breast cancer diagnosis system:ABCD system)の構築を目指したものであり,その概要について紹介する(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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