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増刊号 臨床医のための最新エコー法 エコー法の実践—総合エコー法
皮膚科
著者: 中川秀己1
所属機関: 1自治医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.89 - P.92
文献購入ページに移動 近年,主に皮膚科領域では高い分解能を持つ15〜60MHzの高周波超音波診断装置を用い,種々の皮膚疾患の計測,解析が試みられてきている.皮膚科領域において,体表より数mm〜20mm前後にある病変を詳細に観察するためには高周波超音波診断装置が特に有用と考えられ,臨床的には,①皮膚腫瘍の全体像の把握および鑑別,②皮膚腫瘍,特に基底細胞癌,悪性黒色腫の術前検査(腫瘍の厚さ,横への広がりの測定),③悪性腫瘍のリンパ節転移の判定,④化学療法薬,放射線治療などの効果判定などが考えられる1).それ以外の応用としては接触皮膚炎におけるパッチテストでの判定の補助2),尋常性乾癬に対する外用治療薬の効果判定3),ステロイド外用剤の皮膚萎縮作用の判定4),強皮症における皮膚厚の測定などがある.
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