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“One More Step”
弁逆流の評価—カラードプラ法の功罪
著者: 坂本二哉1
所属機関: 1「Journal of cardiology」
ページ範囲:P.99 - P.99
文献購入ページに移動 弁逆流診断の主力は,かつては聴診・心音図であった.Mモード心エコー図の出現は狭窄症には有用であったが,逆流症にはほとんど無力であった.逆流に伴う様々な心エコー図上の変化は,その後も決定打を欠いていた.しかしカラードプラ法の出現以後は完全に主客転倒,心エコー図法の優位性を確立させたかにみえた.
だが,いくつかの問題が発生した.その一つはやたらと四弁弁膜症,つまりかつてはたいへん珍しく,症例報告にさえなっていた“quadrivalvular disease”が四弁逆流症“quadrivalvularregurgitation”として多くの例にみられるようになり,逆流評価に対する“臨床的”基盤が揺らいでしまったのである.
だが,いくつかの問題が発生した.その一つはやたらと四弁弁膜症,つまりかつてはたいへん珍しく,症例報告にさえなっていた“quadrivalvular disease”が四弁逆流症“quadrivalvularregurgitation”として多くの例にみられるようになり,逆流評価に対する“臨床的”基盤が揺らいでしまったのである.
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