文献詳細
増刊号 臨床医のための最新エコー法
エコー法の実践—心エコー法
文献概要
三次元心エコー図法の目的と道程
日常臨床に不可欠な非侵襲的超音波診断法としてドプラ法,カラードプラ法を備えたリアルタイム二次元断層心エコー図法は,ティシュハーモニックイメージングなどの装備により画質も改善され,デジタル信号処理技術を取り入れ目覚ましく進歩している.三次元心エコー図法の目的は,心血管系の解剖学的構造を,直接立体的に表示することである.断層心エコー図法で心臓の立体構造を把握するには,検者が“頭の中”で得られた断面像を三次元に再構築(mental reconstruction)する必要があり熟練を要する.不規則な心臓の形状把握や先天性異常の理解,より正確な容積,心機能計算に三次元心エコー図法は有望である.
超音波法による三次元画像研究は1970年代から報告された1,2).再構築三次元法は拍動心の断層像を各時相ごとに取り込みコンピュータで再構成するため多くの制約があり,臨床応用は必ずしも一般的でない.
日常臨床に不可欠な非侵襲的超音波診断法としてドプラ法,カラードプラ法を備えたリアルタイム二次元断層心エコー図法は,ティシュハーモニックイメージングなどの装備により画質も改善され,デジタル信号処理技術を取り入れ目覚ましく進歩している.三次元心エコー図法の目的は,心血管系の解剖学的構造を,直接立体的に表示することである.断層心エコー図法で心臓の立体構造を把握するには,検者が“頭の中”で得られた断面像を三次元に再構築(mental reconstruction)する必要があり熟練を要する.不規則な心臓の形状把握や先天性異常の理解,より正確な容積,心機能計算に三次元心エコー図法は有望である.
超音波法による三次元画像研究は1970年代から報告された1,2).再構築三次元法は拍動心の断層像を各時相ごとに取り込みコンピュータで再構成するため多くの制約があり,臨床応用は必ずしも一般的でない.
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