icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina37巻11号

2000年10月発行

“One More Step”

PISA—二人の愛弟子の狭間に立って

著者: 坂本二哉1

所属機関: 1「Journal of Cardiology」

ページ範囲:P.145 - P.145

文献概要

 PISA法(proximal isovelocity surface area)はカラードプラ法以後に生じた興味ある方法論である.例えば僧帽弁逆流の定量的評価法として,従来はパルスドプラ法と断層法を用い,左室の流入血流量と駆出血流量を算出して,その差から逆流量を求める方法があったが(超高速CTでも簡単に同様な方法が用いられていた),それに代わって,カラードプラを用い,逆流弁口の左室側,つまり僧帽弁口よりも左室側に存在する加速逆流血流の大きさから,逆流量を判定しようというのである.
 このPISA法は別名“加速度法”とも呼ばれるが,理論的には明確で,たいへん魅力的であることから,かなり以前より,しばしば論じられてきた.しかし臨床的な利用はいま一つという感じである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら