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増刊号 臨床医のための最新エコー法 エコー法の実践—心エコー法(冠動脈疾患)
川崎病
著者: 金丸浩1 鮎沢衛1 能登信孝1 原田研介1
所属機関: 1日本大学医学部小児科学教室
ページ範囲:P.156 - P.160
文献購入ページに移動20%前後に冠動脈瘤や拡大性病変を合併するうえに,0.08%程度に死亡例があり,その主な原因は大きな冠動脈瘤に形成された血栓による心筋梗塞であり,突然死が多い.また死亡に至らなくても冠動脈病変を後遺症として,小児期から虚血性心疾患として管理される児もいる.本疾患が疑われる例で主要症状が4症状のみの場合でも,心エコー検査によって冠動脈瘤を伴えば「不全型」として診断される.これらの理由で本疾患では小児に対して繰り返し心合併症を検索する必要があり,非侵襲的に心臓,特に冠動脈を描出できる心エコー検査は不可欠な検査法である.
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