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“One More Step”
心エコー図法の泣き所
著者: 坂本二哉1
所属機関: 1「Journal of Cardiology」
ページ範囲:P.161 - P.161
文献購入ページに移動 現在の心臓病学にとって心エコー図は欠くべからざる方法論である.1960年代の初めシカゴに留学した私は,金のない患者ではX線や心電図を省いて「心音図」をとれと命じられた.それで心電図は心音図用のブラウン管上で観察しメモするだけで我慢した.もともと心電図屋の私の抵抗である.今ならさしずめ「心エコー図だけはとれ」ということになるであろう.
だがあらゆる検査法にそれぞれの限界があるように,心エコー図も決して万能ではない.それには記録不良(きれいな記録ができない)とか,死角(dead angle)の問題がある.
だがあらゆる検査法にそれぞれの限界があるように,心エコー図も決して万能ではない.それには記録不良(きれいな記録ができない)とか,死角(dead angle)の問題がある.
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