icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina37巻11号

2000年10月発行

増刊号 臨床医のための最新エコー法

エコー法の実践—心エコー法(その他の心疾患)

腫瘍と血栓

著者: 渡部徹也1 永田正毅1

所属機関: 1関西労災病院

ページ範囲:P.216 - P.219

文献概要

検査の手順
 塞栓症状を認めた場合に心原性を疑い,心エコー検査を行うことはあるが,心腔内に異常エコーを認めていても,無症状であることも多く,ルチンの検査にて偶然に発見されることも多い.異常エコーを認めた場合,基礎疾患(弁膜症,心筋梗塞,心筋症,臨床所見異常)の有無の確認が重要である.血栓の発生しやすい基礎疾患には,僧帽弁狭窄症,心房細動,心筋梗塞,拡張型心筋症,血液凝固異常などがあり,心腔内腫瘍との鑑別の手掛かりとなる.心腔内に異常エコーを認めた場合,主に腫瘍(良性・悪性)と血栓との鑑別が必要になってくるが,異常エコーと間違いやすい正常構造物もあり,それらの鑑別が必要である.腫瘍と紛らわしい正常構造物として,以下のものがある.
(1)eustachian valve:右房内で下大静脈との移行部にみられるvalve状のもの.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら