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文献詳細

雑誌文献

medicina37巻11号

2000年10月発行

増刊号 臨床医のための最新エコー法

エコー法の実践—腹部エコー法

小児腹部

著者: 中村みちる1

所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.266 - P.269

文献概要

検査の手順
 検査の手順自体は,原則として成人の腹部と変わりない.小児は脂肪や筋肉量が少なく,大人に比べ良好な画像が得られる条件を有している.体が小さいため一つの視野に腹部横断像の大部分が入り,CTさながらの全体像を得ることもできる.
 しかしながら,啼泣によりガスが腸管に入り込むと正中部の観察が不能になり,またおとなしくしていられない子どもであると観察が不十分となり,大切な所見を見落としてしまうことがある.子どもがリラックスできるように話しかけたり,時にはビデオを見せたり,ミルクを飲ませ静かにさせるよう試みるが,それでも暴れるときは睡眠薬の投与も適宜考慮する.筆者らは超音波室に絵本,おもちゃ,あめなどを用意しており,また必要によりトリクロリール®(8mg/kg)またはエスクレR坐薬(30〜50mg/kg)を用いている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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