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文献詳細

雑誌文献

medicina37巻11号

2000年10月発行

文献概要

“One More Step”

超音波ガイド下経皮経肝リンパ管穿刺?

著者: 竹内和男1

所属機関: 1虎の門病院消化器科

ページ範囲:P.285 - P.285

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 超音波ガイド下でPTCを始めたときの話である.
 学会で超音波ガイド下PTCの斬新さを目の当たりにし,早速当院でもということで,業者から穿刺用の超音波装置を借りた.たしかT社の10Aという装置であったと記憶している.探触子はリニア型で中央部に穿刺孔があるタイプのものである.型のごとく消毒・局麻後,超音波ガイド下に胆管穿刺を試みた.穿刺中,針先が点状の高エコーとして認識されたが,垂直に近い穿刺を行ったため,針そのものは明瞭な像ではなかった.それでも針先エコーが拡張胆管内に確認できたので穿刺は成功し,内針を抜けば間違いなく黄色の胆汁が引けると自信をもってそう思った.しかし,予期に反し胆汁は出てこない.引けてきたのは無色透明の液体であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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