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“One More Step”
左室駆出率の評価—患者の状態も考えて
著者: 坂本二哉1
所属機関: 1「Journal of Cardiology」
ページ範囲:P.297 - P.297
文献購入ページに移動 左室駆出率(ejection fraction:EF)は何も心エコー図の専売特許ではないが,おそらくこの検査法で最も頻用される指標の一つである.しかしどの程度の値が異常とされるかについてはいろいろと問題がある.それゆえ,テキストによっては明確な数値を記載していないものがあって,初心者を困らせる.その際,その諸点を常に考慮すべきだろう.
1.計測法:左室長軸を短軸の2倍と仮定した回転楕円体計測法(Pombo−Troy法,1971年)を使用して駆出率を求めている施設は,現在ほとんどないと思われるが,心エコ−図による駆出率計測用にいかなる式(方法)が用いられているか,コンピュータ化された現在,全く知らない医師や技師が少なくないのには驚かされる.私の所ではTeichholzの式(Mモード)を用いているが,他の式を用いる研究者,断層法に依存する者,最近では三次元エコーを用いる者も出てきた.それぞれの内容を知ってかからねばなるまい.
1.計測法:左室長軸を短軸の2倍と仮定した回転楕円体計測法(Pombo−Troy法,1971年)を使用して駆出率を求めている施設は,現在ほとんどないと思われるが,心エコ−図による駆出率計測用にいかなる式(方法)が用いられているか,コンピュータ化された現在,全く知らない医師や技師が少なくないのには驚かされる.私の所ではTeichholzの式(Mモード)を用いているが,他の式を用いる研究者,断層法に依存する者,最近では三次元エコーを用いる者も出てきた.それぞれの内容を知ってかからねばなるまい.
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