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文献詳細

雑誌文献

medicina37巻11号

2000年10月発行

文献概要

“One More Step”

膵尾部描出法のコツ(Ⅰ)—体型による臓器の位置関係を知る(1)

著者: 井出満1

所属機関: 1岸和田徳洲会病院腹部超音波室

ページ範囲:P.316 - P.316

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 実質臓器において超音波検査は,今や不可欠な検査法となってきています.しかし,万能な検査ではなく,かつ術者の力量に左右されやすい検査であるのも事実です.今回,一般的に描出困難とされる膵尾部描出についてその一案を示したいと思います.これは,胃,大腸などの消化管を移動,排除させる必要があり,消化管エコーに携わってきた者の考えとして理解していただければと思います.
 膵尾部は,前方に胃や横行結腸などが存在し,ガス,便塊などにより描出困難なことが多々あります.超音波装置の改良が進んだ現在においても,この弱点がなかなか克服されにくいのが実状です.すなわち,術者側の問題点でもあろうかと思います.しかし,これは発想を少し変えることにより,簡単(?)に膵尾部が描出されることになります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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