icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina37巻11号

2000年10月発行

文献概要

増刊号 臨床医のための最新エコー法 エコー法の実践—産婦人科エコー法

子宮疾患

著者: 泉章夫1 佐藤郁夫1

所属機関: 1自治医科大学産婦人科

ページ範囲:P.347 - P.349

文献購入ページに移動
検査の手順
 超音波検査は,子宮腫瘍性病変の画像診断においても,簡便で非侵襲的検査のため最初に行われることが多い.走査法の1つである経膣法は,経膣専用プローブを膣円蓋部に挿入して行うので子宮に隣接しており,高周波(5〜7.5MHz)で行えるため良質の画像が得られる.しかし,産婦人科医以外では一般的ではなく,膀胱充満法を用いて経腹法(3.5〜5MHz)で行うことがほとんである.経腹法で子宮をきれいに描出するポイントは,検査前に十分に水分を摂取させ,膀胱を充満させて超音波通過のウィンドウを作ることである.経腹法では,子宮縦断像(矢状断像)と子宮体部横断像を基本走査断面とする.経膣法の矢状断面描写では,画面左側に患者頭側,つまり膀胱が向くように表示する.正常子宮の長さは成人で6〜10cm,閉経後で3〜5cmとされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?