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“One More Step”
膵尾部描出法のコツ(Ⅲ)—肥満体型の人の胃と膵臓の位置関係を知る
著者: 井出満1
所属機関: 1岸和田徳洲会病院腹部超音波室
ページ範囲:P.355 - P.355
文献購入ページに移動痩せ型の人では従来から言われているように膵尾部の前方には胃が存在するが,肥満型の人の場合必ずしもそうではなく,前項で説明したように胃は腹部の前後に対し垂直(立った)に近い状態で位置しているため,膵尾部の前方には胃が存在しない場合や存存していても一部のことが多い(図B).ここで理解していただきたいことは,従来の肝臓をウィンドウとして利用する方法や胃の小彎側からの膵体部・尾部アプローチ法では,膵尾部がどうしても胃(ガスなど)が邪魔になって描出できないのは当然です.ここで肥満型の人の場合,超音波ビーム(探触子)の方向性として胃の大彎側より攻めると,胃は邪魔にならなくなり,当然視界が良好となります.
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