文献詳細
“One More Step”
文献概要
この項では具体的に肥満型の膵尾部アプローチの手順を説明します.
図Cの手順にて行います.まず,①呼吸法として普通の呼吸か呼気状態で腹筋を和らげておく.②膵尾部は左腎の頭側に位置するため,まず左腎描出を行います.左上腹部の横断走査にて腹側より徐々に探触子をこじ入れていき,最後に強度の圧迫(空腸やガスなどを排除)にて左腎を描出する(左腎の描出が困難な場合,腹式呼吸を何回か繰り返し,圧迫をその呼吸に合わせてこじ入れていくと空腸のガスなどが排除しやすくなります).③左腎が描出できれば左腎上極部に移動し探触子をその位置で固定する.④次に吸気(基本的に肥満型の人は軽度から中程度,痩せ型の人は深吸気)にて膵尾部前方の腸管やガスなどを移動,排除するとともに膵尾部を腹側および足側に移動させる(このとき,吸気による腹圧に負けないよう探触子をしっかり固定しておく).⑤この時点で探触子位置を変えないで腹部をえぐり上げるように頭側に傾けていくと膵尾部が現れてきます(“うそ”と思えるぐらい簡単に?).
図Cの手順にて行います.まず,①呼吸法として普通の呼吸か呼気状態で腹筋を和らげておく.②膵尾部は左腎の頭側に位置するため,まず左腎描出を行います.左上腹部の横断走査にて腹側より徐々に探触子をこじ入れていき,最後に強度の圧迫(空腸やガスなどを排除)にて左腎を描出する(左腎の描出が困難な場合,腹式呼吸を何回か繰り返し,圧迫をその呼吸に合わせてこじ入れていくと空腸のガスなどが排除しやすくなります).③左腎が描出できれば左腎上極部に移動し探触子をその位置で固定する.④次に吸気(基本的に肥満型の人は軽度から中程度,痩せ型の人は深吸気)にて膵尾部前方の腸管やガスなどを移動,排除するとともに膵尾部を腹側および足側に移動させる(このとき,吸気による腹圧に負けないよう探触子をしっかり固定しておく).⑤この時点で探触子位置を変えないで腹部をえぐり上げるように頭側に傾けていくと膵尾部が現れてきます(“うそ”と思えるぐらい簡単に?).
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