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増刊号 臨床医のための最新エコー法 エコー法の新しい展開
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所属機関: 1
ページ範囲:P.414 - P.415
文献購入ページに移動1970年代後半までの超音波検査は,関節アームスキャナを用いた静止画像(コンタクト—コンパウンドースキャン)であったが,その後進歩して現在の高速,高分解のリアルタイム表示システムになった.また,多数の微細配列素子によって音響データを収集し,それを高速でデジタル処理することが可能になり,空間分解能が向上した画像法が発展してきた.そして断層像と同時表示可能なスペクトルおよびカラードプラ機能が導入され,血流動態情報がリアルタイム画像法と統合されたのである.現在の超音波検査システムでは三次元再構成が可能となっている.しかし初期の関節アームスキャナによる静止画像にも,大きな解剖学的な構造の断面像をただ1枚の画像で表示できたという利点があった.現在のリアルタイムシステムでは,トランスデューサの接触面の大きさ,またはビーム走査の限界によって視野が制限され,その結果,大きな解剖学的な構造の断層像を観察するためには,臨床医はまず狭い視野の画像を収集し,それらを頭の中でつなぎ合わせる必要がある.
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