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文献詳細

雑誌文献

medicina37巻11号

2000年10月発行

文献概要

増刊号 臨床医のための最新エコー法 エコー法の新しい展開—超音波の治療応用(超音波作用を利用した治療法)

音響抗癌剤増強作用

著者: 山下裕一1 甲斐良樹1 白日高歩1

所属機関: 1福岡大学医学部第2外科

ページ範囲:P.448 - P.451

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 古くからポルフィリン類は,癌に対する光物理化学的治療の研究に利用されている.このことは,ある種のポルフィリン類が癌組織に対し集積性または滞留性を有するだけでなく,光などの外部エネルギーによる物理化学的反応性に富んでいるためである.すでに臨床的には,ブタ血液由来のヘマトポルフィリン誘導体を原料に合成された腫瘍親和性光感受性物質であるポルフィマーナトリウム(フォトフィリン:Pf)が630nmの特定波長のレーザー光エネルギーにより励起される特性を利用し,光線化学療法(PDT:photodynamic ther—apy)として応用されている1)
 本項ではPDTの光エネルギーの代わりに超音波エネルギーを使用した音響化学療法(SDT:sonodynamic therapy)について,今後の臨床応用の可能性を念頭に置き述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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