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文献詳細

雑誌文献

medicina37巻13号

2000年12月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病と合併症へのアプローチ 糖尿病合併症の発症・進展を予防するための治療の進め方—合併症の発症・進展予防に向けた経口血糖降下薬の使い方

速効性インスリン分泌促進薬

著者: 吉元勝彦1 石田均1

所属機関: 1杏林大学医学部第3内科

ページ範囲:P.1930 - P.1933

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●新たなインスリン分泌促進薬として開発されたレパグリニド,ナテグリニド,ミツグリニドの3剤は,いずれもインスリン分泌促進作用が従来のスルホニルウレア(SU)薬に比べて速効かつ短時間であるため,速効性インスリン分泌促進薬として一括される.
●SU薬と同様に膵β細胞のSU受容体(SUR 1)に高親和性に結合し,KATPチャネルの閉鎖を介してインスリンの分泌を促進させるが,その構造にSU基は存在しない.
●臨床的には,食後にみられるインスリン分泌の初期反応の低下を改善し,主に食後の高血糖をよく低下させるので,「食後高血糖改善薬」の一つとして位置づけられる.わが国では,現在のところナテグリニドのみが上市されており,比較的早期の軽症2型糖尿病患者が投薬対象となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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