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今月の主題 内科医のための皮膚所見の診かた Common Skin Diseases—内科医の第一選択治療
虫刺症
著者: 出光俊郎1
所属機関: 1秋田大学医学部皮膚科
ページ範囲:P.589 - P.591
文献購入ページに移動●虫刺症の治療は基本的には,①患部の冷却,②ステロイド剤の外用,③止痒剤(抗アレルギー剤,抗ヒスタミン剤)の内服を行う.重症例ではステロイド剤の全身投与が必要である.
●虫刺部位のびらんが拡大する症例では伝染性膿痂疹の合併を考慮する.
●蚊刺過敏症患者では発熱などの全身症状と激しい局所反応に加えて,経過中に悪性リンパ腫を併発することがある.
●痒疹反応の持続する慢性化症例では内臓悪性腫瘍の検索(デルマドロームとしての痒疹反応)のほか,皮膚悪性リンパ腫との鑑別も重要である.
●虫刺部位のびらんが拡大する症例では伝染性膿痂疹の合併を考慮する.
●蚊刺過敏症患者では発熱などの全身症状と激しい局所反応に加えて,経過中に悪性リンパ腫を併発することがある.
●痒疹反応の持続する慢性化症例では内臓悪性腫瘍の検索(デルマドロームとしての痒疹反応)のほか,皮膚悪性リンパ腫との鑑別も重要である.
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