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今月の主題 血栓症と抗血栓薬 血栓症の基礎—最近の研究の進歩
線溶異常と血栓形成
著者: 山本晃士1
所属機関: 1名古屋大学医学部第1内科
ページ範囲:P.701 - P.703
文献購入ページに移動●動脈硬化,ループス腎炎,DIC(disseminated intravascular coagulation),肥満などの病態において血栓形成傾向が進展する背景には,線溶(血栓溶解反応)系因子の組織内発現異常が存在する.
●主要な線溶阻害因子であるPAI-1は,若年での心筋梗塞患者や静脈血栓症患者の血中において有意に高値を呈している.
●PAI-1は血小板にも含まれ,動脈硬化巣や血栓形成部位など局所での発現が亢進しており,フィブリンの溶解を阻害して血栓の存続,拡大に寄与している.
●主要な線溶阻害因子であるPAI-1は,若年での心筋梗塞患者や静脈血栓症患者の血中において有意に高値を呈している.
●PAI-1は血小板にも含まれ,動脈硬化巣や血栓形成部位など局所での発現が亢進しており,フィブリンの溶解を阻害して血栓の存続,拡大に寄与している.
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