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今月の主題 血栓症と抗血栓薬 血栓症の臨床—疫学と病態
脳梗塞・TIA
著者: 棚橋紀夫1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部神経内科
ページ範囲:P.705 - P.707
文献購入ページに移動●脳梗塞の発症率は近年減少しているが,その低下率は鈍化している.
●脳梗塞は,発症機序の面からは血栓性,塞栓性,血行力学性の三つの機序がある.
●臨床病型の面からは,頭蓋内外の主幹動脈のアテローム硬化を原因とするアテローム血栓性脳梗塞,心腔内に生じた血栓が遊離して脳動脈を閉塞することにより起こる心原性脳塞栓症,深部の穿通枝動脈障害で生じるラクナ梗塞がある.
●アテローム血栓性脳梗塞,心原性脳塞栓症が増加しつつあり,ラクナ梗塞は減少傾向にある.
●脳梗塞は,発症機序の面からは血栓性,塞栓性,血行力学性の三つの機序がある.
●臨床病型の面からは,頭蓋内外の主幹動脈のアテローム硬化を原因とするアテローム血栓性脳梗塞,心腔内に生じた血栓が遊離して脳動脈を閉塞することにより起こる心原性脳塞栓症,深部の穿通枝動脈障害で生じるラクナ梗塞がある.
●アテローム血栓性脳梗塞,心原性脳塞栓症が増加しつつあり,ラクナ梗塞は減少傾向にある.
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