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今月の主題 血栓症と抗血栓薬 血栓症の臨床—疫学と病態
無症候性脳梗塞
著者: 小林祥泰1
所属機関: 1島根医科大学第3内科
ページ範囲:P.708 - P.710
文献購入ページに移動●無症候性脳梗塞は脳卒中の高危険群であるが,大半が高血圧を基盤とするラクナ梗塞であり,脳出血発症も20%に認められる.
●アスピリンによる一次予防では,脳卒中に対する予防効果は心筋梗塞に比して弱く,むしろ脳出血を有意に増加させるとされている.
●したがって,evidenceは不十分であるが,無症候性脳梗塞では主幹動脈病変例もしくはアテローム硬化や脳塞栓の高危険群に限って,十分に血圧を管理したうえで抗血小板療法を行うのが妥当と考えられる.
●アスピリンによる一次予防では,脳卒中に対する予防効果は心筋梗塞に比して弱く,むしろ脳出血を有意に増加させるとされている.
●したがって,evidenceは不十分であるが,無症候性脳梗塞では主幹動脈病変例もしくはアテローム硬化や脳塞栓の高危険群に限って,十分に血圧を管理したうえで抗血小板療法を行うのが妥当と考えられる.
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